【アーカイブ】プラスチックについて考察

資源に関する参考資料

2019年アメブロで書いていた記事です。


今日は私がすごく懸念しているプラごみについての考えを述べたいと思います。
プラスチックは好きですか?私も最近までは好きでした。いろいろなものが作れるし、カラーも好きなだけ種類が選べるし、使わなくなったらリサイクルって思っていました。万能なマテリアルだって思ってました。


でも、最近はやはり違うようです。腐らないから万能だと思っていた部分は、裏を返せば自然に還らない、つまり手を加えない限り、ほぼ永遠にその状態だということです。この意味が分かりますか?

手から離れたプラスチックの行方


何げなく捨てた、または飛んで行ったビニールの袋や容器、それらはどうなるんでしょうか?さまざまな経路はありますが、やがて海へ行き着きます。自然には還らないんです。そのまま漂って、今では海洋生物の体内に取り込まれ、それが原因で死に至る個体が後を絶ちません。

プラスチック1つで死に追いやられるウミガメたち
ウミガメは、たった1つのプラスチック片を飲み込んだだけで致命的な事態に陥る可能性があることが、最新の調査で分かりました。 調査によると、1つのプラスチック片を食べたウミガメの5匹に1匹が命を落とし、14個のプラスチック片 ...


リサイクルはどうでしょうか?リサイクルの王様と言われるペットボトル。公表されているリサイクル率は89%、以外に高いと思うと思いますがリサイクルの現状はそれほど高くはありません。これらの数値には輸出やダウンリサイクル、サーマルリサイクルが含まれることはあまり知られていません。それらを除いたマテリアルリサイクルは、約23%と言われています。

流出するプラスチックを減らすには「廃棄量を減らすこと」

 レジ袋を貰わないことや、飲料用ペットボトルを買わないなどの活動をされている方は多いと思います。最近では、プラスチックに頼らないパッケージや「生分解性プラスチック」を使用したパッケージが多くなってきた印象です。

 単身赴任の私がやっている取り組みは、「家の周辺のゴミ拾い、掃除」です。それって?何?ですよね。先程も少し触れましたが、プラスチックは分解されないので、量は減らず最終的に海に集まります。

海に集まる量を少しでも減らす事、まずはそもそも海に行かせない。これが簡単で最低限必要な事ではないかと考えたわけです。
効果あるの?って疑問を持たれるのも無理はないですが、1度でいいので家の周辺をゴミ拾いしてみて下さい。
「プラスチックゴミって、こんなにあるの⁈ガーン」って衝撃を受けると思います。ぜひやってみて下さい。
私はまだ1人で活動しているので、だいたい自宅から1キロ圏内を散策しながら集めています。

すぐに実行できるものから変えるのも効果的

 すぐに実行できる対策としては「身近な物の見直し」です。日常的に使っているものが効果的でしょう。私が最初に手をつけたのは「歯ブラシ・歯磨き粉」でした。(毎日数回磨きます)

☆歯ブラシ

竹製の歯ブラシに変えました。

日本では作っていないため、中国製ですが「竹製」です。(日本でも作らないかなあ)


「36億本」

これは1年間で世界中から排出されている「歯ブラシの本数」です。衝撃ではないですか?
何度も言っていますが、プラ製品は土には還りません。木材は100%土に還り、また植物として循環経路に乗ります。意味がお分かりでしょうか?
そうです、木材を使用すると循環が生まれるんです。何年経ってもまた作れるんです照れ
プラスチックは石油です。捨てた歯ブラシは焼却されます。灰は埋め立てです。
「埋め立てなら、循環するんじゃないの?」
ここが大きな間違いです。埋め立て処理場のゴミの量は減っていますか?減らないんです。なぜならプラスチックは「燃やしても、灰もまたプラスチック」だからです。つまり、燃やしても埋めてもゴミとして排出されたプラスチックは循環サイクルにならず、いずれ使い物にはならなくなるってことです。

☆歯磨き粉

 最近のマイブームになっています、歯磨き粉の「手作り」です。手作りすることで、

  • 自分好みの味になる
  • 要らない成分がなくなる(歯の健康に重要)
  • 廃プラの減量になる

  かんたんなので、皆さんにご紹介します。ぜひお試し下さい。用意するものは次の4点です。

  1.ホワイトカオリン(ホワイトクレイなど別名あり)

2.植物性グリセリン

3.エッセンシャルオイルなど(香り付け!?味!?)

私はハッカです。

4.水(水道水でOKです。私は「精製水」という、化粧水にも使える純水で作っています)

次の配分で、混ぜれば完成グッ(メチャ簡単!

  1. ホワイトカオリン:大さじですり切り「4杯」
  2. グリセリン:小さじ「2杯」
  3. 水:小さじ「2杯」
  4. エッセンシャルオイル:お好みの量(私はハッカ油を2滴または1スプレー)

 ※なくても良いです。ハッカは2滴でも激スースー!!

できたら、小瓶やコスメケースに入れて完成。(夏場は冷蔵庫に入れて保管しましょう)

私のものはこんな感じです。(ダイソーやセリアで売っています。瓶なら「ジャム」の空き瓶などでOK)これだけでも、プラは減るものです。ぜひお試し下さい。

男子が作ってると、周りの男子は「暇なん!?」って聞かれます。そう、暇なんですほっこり

でも、不要なゴミは減らしたいですよね。

なので今日も歯磨き粉を練ります照れ




とはいえ必要な場面も。取捨選択で賢く削減しよう。

プラスチック製品に関しては賛否があると思いますが、

私は、「使うべきところ」と「使わないところ」の「さじ加減」が大事だと考えています。

☆プラスチックを使うべき所(必要な場面)

1.医療・衛生関係の製品

 衛生上、菌やほこりなどを避けたいものには積極的に使うべきだと考えています。手術前に、執刀医が「マイカトラリー」のような感じで手術器具を出してきたら、流石に引きますよねびっくり

2.電子機器

 これはもうOKなのではないでしょうか?プラ以外の製品が見つかりませんが、もし木製のMacBookが発売されたら欲しいですウインク

★使わなくていいと感じる所

1.食品の過剰包装

 衛生上、仕方がない部分もあり、安価で軽いので何かと便利なプラ容器ですが、あまりにも過剰な場面もある気がします。もっと個人的に対策が取れれば良いんですが爆笑アセアセ現状、包装してないお店を選んで買いに行くか、容器を持参すれば商品を盛り付けてくれるお店を選んでいます。また最近は、プラスチックではない容器の「納豆」を見かけて、購入するようにしています。

2.化粧品のボトルなどのプラ製品

 私は男性だからというわけではないですが、ボディソープ、シャンプー、リンスなどのボトルは持っていません。いつも固形石鹸(牛乳石鹸)のみです。(圧倒的安価ラブラブ

3.弁当などの包装容器

 外出先で気軽に食べることができますが、容器はすぐにゴミになってしまいます。何か食べたい場合、「お店で食べる(イートイン)」とプラスチックの容器は必要なくなります。

私は車で帰省しますが、赴任先に戻るときにはいつも妻が昼食に弁当を作ってくれます。

「かんたん弁当やき〜オカメインコ」といってくれるんですが、いつも朝早くから作ってくれています。いつも感謝しています。これも、プラ減量に一役も二役も買っています。(奥さん、これからもよろしくお願いしますね〜。)

プラ削減は喫緊の課題。自分に合った削減方法を。

 海外に廃プラ輸出ができなくなってしまっています。国内で処理できる量も既に限界です。

統計によれば、年間のプラスチック排出量は680万t。日本国民1人の1日当たり排出量は「約155g」になっているそうです。(出典:未来をおしえて!アミタさん より)

廃プラスチック類の日本国内における年間排出量と処理能力は?| 環境・CSR・サステナビリティ戦略に役立つ情報サイト おしえて!アミタさん
2017年末の中国の廃プラスチック類輸出禁止以来、「廃プラスチック類の処理は今後どうなるのか?」「日本国内で処理困難に陥るのでは?」という質問をよくお聞きします。 今回は、廃プラスチック類の年間排出量...

 多いか少ないかはそれぞれ感じ方には差はあります。ですが、廃プラスチック量は増加傾向でありいずれ限界が来ることは火を見るよりも明らかです。限界点を迎える前に、みんなで対策してより良い未来を残していきましょう。

 プラスチックフリーな生活に関しては、この方々の記事が参考になります。

  1. エコストア・パパラギ(神奈川県藤沢市)https://ecostorepapalagi.com
  2. プラなし生活(ブログ)https://lessplasticlife.com
  3. ゼロ・ウェイストホーム(書籍)https://www.anonima-studio.com/zero-waste-japan/zero-index.html

 便利は良いが、環境負荷が大きいものも多く存在します。この記事により、海に排出されるプラスチック量が1gでも少なくなれば幸いです。


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